排便に関する新たな指針『便通異常症診療ガイドライン2023(慢性下痢症/慢性便秘症)』および『看護ケアのための便秘時の大腸便貯留アセスメントに関する診療ガイドライン』が立て続けに発刊され、ますます国内での排便に対する意識が高まっています。
いざ施設内でチームでの排便ケア強化に取り組むことになったとき、どんなことから・どのように始めればいいのでしょうか? 排泄ケアのスペシャリストであるコンチンネスアドバイザーの種子田美穂子先生が、役立つポイントをレクチャーします。
(1)なぜ今こそ排便ケアなのか
なぜ排便ケアが重要なのか、改めて様々な観点から見ていきます。施設内で排便ケア強化の必要性を理解・納得いただくのに役立つ知識を得られます。
(2)まずはツールの整理を!排便アセスメント
排便ケアに欠かせないツール「ブリストル便形状スケール」「排便日誌」のより良い使い方をお伝えします。これらを使いこなせば、排便ケアが変わるイメージを持っていただけるはずです。
(3)ここだけはおさえておきたい!実践ポイント
ツールによるアセスメント後には実践が求められます。ここでは主にアウトレット(直腸診)、インプット(食物繊維、グアーガム分解物;PHGG)にフォーカスして解説します。
(4)明日からなにをする?排便ケアスタートアップ
チームで取り組む排便ケアスタートアップの実践10か条を示しながら、排便ケア強化のための体制・チームづくり・プロジェクトの進め方についてアドバイスします。