なぜ低栄養?低栄養が引き起こすリスクと原因・対策方法 -
「低栄養」とは、からだを維持するために必要な栄養素が不足している状態のことです1)。1日3食の栄養バランスに気につけている人でも低栄養になる可能性はあります。低栄養が引き起こすリスクや、すぐにできる対策法をわかりやすくご紹介します。
なぜ低栄養?低栄養が引き起こすリスクについて
「低栄養」とは、からだを維持するために必要な栄養素が不足している状態です。高齢になると、噛む力や飲み込む力の低下、食欲の低下、食物をからだに取り入れる機能の低下などによって、1日3食の食事をこれまでどおり食卓に用意していても、低栄養となってしまうことがあります1)。
低栄養になると、体重や筋肉量が減って、歩く速度などが低下しやすくなります2)3)。筋力やからだの機能が低下すると活力を持って毎日を過ごすのが難しくなり、活動量が減るため消費エネルギー量も減少します。低栄養のよくある疑問、「たんぱく質・摂取カロリー不足」についても触れておきます。
たんぱく質が不足するとどうなる?
たんぱく質の摂取量が少ないと、筋力の低下に繋がります。
筋力が低下すると、噛む・飲み込む力の低下、身体機能の衰えによる活動量の低下などにより、食欲も食事量も減少します。
高齢者はたんぱく質の摂取量が不足しがちなので特に積極的に摂るようにしましょう1)2)3)4)5)6)。
摂取カロリーが不足するとどうなる?
食事のカロリーが不足している場合も、たんぱく質不足と同じように筋力低下につながり、摂取カロリーが活動量に対して不十分であれば、体重は減少します4)6)。
50~60歳代に健康のためダイエットを心がけていた方が、70~80歳代になっても同じように摂取カロリーを控える事は、かえって健康によくないため、注意しましょう7)。
低栄養が引き起こす健康のリスク
栄養が不足した体内では、からだを維持するために、糖質が消費されます。
しかし、その蓄えは1日分ほどしかない為、糖質が不足するとすぐに脂質やたんぱく質が使われていき、筋肉量が減少、筋力が低下すると、噛む・飲み込む力も低下し、誤嚥に繋がる事もあります。
栄養不足は体調不良や活動量の低下の悪循環をもたらします。